この前、休日にロマンスカーっていう小田急の特急に乗っていた。
37歳くらいのOLさんかなー主婦かなーが4人近くに座り、席を対面にして話に花を
さかせている。
平日、仕事の後にロマンスカーに乗っているときにそばで、ぺちゃくちゃやられると
ちょっとうんざりするんだけど、まあせっかくの休日、しかも昼間だしまあいいかと
思ってぼーっとしていた。
そしたらそのうちの一人が話しだす。
「ねえねえ、覚えてるー?」
「なになに?」
「ほらー、あのさー、ケンちゃんのさー」
「ああ、『ケンちゃんおいてかれ事件』!」
何かのエピソードに無理矢理「事件」という単語をくっつけてプロファイルする技法は
バブルの時代に絶滅していたと思っていたので、ちょっと新鮮だった。
この「事件」を付加する表現技法って何から来てるんでしょうか?
しばらくその女性たちの会話に耳を傾けていたのだけれど、「ケンちゃん」が、何かのイベントの際に「みんなに置いてかれた」っていうだけで、案の定、(少なくとも部外者のぼくにとっては)まったく面白い話ではなかった。
いや、面白い必要は本来は全くないのだけれど、「事件」という言葉でプロファイルするくらいなんだから、もう少し面白くあってほしいと思うのは僕のわがままなんだろうか?
「事件」を付加する理由として、あるいは過去の複雑なできごとを、簡単な言葉で呼び出すためにこういう表現を使うこともなかにはあるだろうけど、本件についていえば、
「ほらー、ケンちゃんがみんなにおいてかれたことがあったじゃない?」
と切り出せばいいと思うんだ。
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- 2008/03/20(木) 22:40:18|
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コメント:3
それくらいでも事件と思うくらい、世の中は平和なのか。
それとも、ケンチャンってやつが、よっぽどなんか情けないすがただったのか。
小田急には、ひとつ悲しい思い出がある。友達と4人で一列乗車していたのに、私の目の前でドアを閉められ。手ももうドアにはさまれてるのに。終電でした。
#しかし37歳っていう設定も微妙だねー。
- 2008/03/22(土) 23:51:28 |
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- M #-
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@M
つーか、「事件」だなんて、相当はなしに自身がなきゃいえないと思うんだよね。
なんていうか安っぽい手法だなって思っちゃうわけ。
- 2008/03/24(月) 15:53:12 |
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