Happy KARATE

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だまされてインディア 「Mukesh」(4/22)

さて、結局契約することにして、もちろんそんな大金持ち歩いているはずもなくカードで。
契約が決まってさっきにも増してにこやかになるシャルム。
チャイが振る舞われる。考えてみりゃ契約成立してチャイが出てくるなんて現金というか、
政府系でもなんでもなく典型的なPrivate AgentのBehaviorじゃないのか?
契約をしながら、今日22日の残り時間で、デリーのComplimentaryツアーをつけてもらうこと、あとは今日19時に
会社の同僚とタージパレスのロビーで待ち合わせることになっているのでそこまで車で行って、食事後ピックアップしてもらう約束をとりつけた。
「キャンセルしないでネ、キャンセル料30%」
シャルムが念惜しする。嫌な感じだ。
「クルマ、エアコンにもできる、お金プラスだけどネ」
「いや、いいよ。別に」
なんていうか、もうビタ一文払いたくない気分だ。

今泊まっているスタービューデラックスがメインバザールにあり、明日の朝のピックアップに支障があるということで
ホテルを変更しろという。ホテル代は向こうが持つという。まあいいか。
まだ不審の表情が顔に出ていたのか、シャルムが
「これから紹介するドライバのサービスミテ。絶対問題ないオモウヨ」
こんな片言の日本語で「モンダイナイ」とか言われてもな。

一旦外に出たシャルムが連れてきたのはMukeshと名乗る男だ。
Mukeshは日本語NGのため、英語のみだ。
「よろしく」
と簡単に挨拶。Mukeshは上下グレーの作業着を着ており、胸に名札をつけている。
目がぎょろっとして額がやたら大きい。ちょうどひょうたんを上下にひっくり返したような形の顔だ。
とりあえず車でホテルに行き荷物をかついでチェックアウト、そのあとで新しいホテルにチェックインして
昼飯だという。とりあえず夜の約束のことが気になるので、19時にタージパレス、そのあと21時くらいに
ピックアップしてくれと念押しする。

スタービューデラックス、ホテルの受付に兄ちゃんが不審そうな顔をする中、荷物を大急ぎでまとめて
チェックアウトする。
Mukeshの運転で別のホテルへ。なんていうか下町にあるホテルである。細かい路地を何本も入ってホテルに到着。
ホテルのベッドメイクがまだ終わってないとかで、部屋で待たされる。
シーツを取り替える様子をぼーと眺めて待つ。
待っていると、ホテルのランドリーサービスの男やら、マネージャーと名乗る男やら、わらわらと部屋に集まってくる。
「どこから来た?」
「おれは洗濯担当だ」
「何泊するんだ?」
「とにかく困った事があればなんでも言ってくれ」
口々にいろんなことを言う連中。これ何なの?
日本人だから、チップの巻き上げ甲斐があると思っているのか?
単にフレンドシップからなのか? よく分からない。
その内のひとりに、今ホテルがある場所を地図を見せながら聞いてみる。
どうもかなり外れた場所のようだ。ガイドブックには全く書いていないところだ。
確かに周囲にも観光客らしき人はおらず、雰囲気もダウンタウンのような感じでお世辞にも雰囲気がいいとは言えない。

両隣の部屋のドアが開け放たれており、一部屋に6人くらいのインド人がいる。
6人もいるので、何人かは座れず部屋に立ったままだ。
僕のこの部屋も普段はインド人が生活しているアパートなんじゃないか、そんな気がしてくる。嫌な予感だ。
部屋の清掃が終わり、シャワーの水が出る事を確認すると、ホテルの連中が部屋を出て行く。
荷物を置いて顔を洗うと、部屋の鍵を閉めて、ロビーへ。
Mukeshが新聞を読みながら待っている。

昼飯を食いにレストランへ向かう。
Mukeshがたまに英語で話しかけてくるのだが、そんなに英語はうまくない。
僕もうまくないが輪をかけてうまくない。うまくないのに、
(こいつ日本人だから、英語は手加減してやるか)
って感じで話かけてくるのが不愉快である。僕はというと、安易に契約してしまったことや
あれがDTTDCだったのか、そしてなんでこんな怪しげなホテルなのか、いろんなことを考えてちょっと憂鬱になってくる。
僕の不審を読み取ったのか、Mukeshが
「私の使命は、あなたにGood Serviceを提供する事だ、心配することは何もない」
「これは私の昔のCustomerの人が書いてくれたメモだ」
ノートに欧米人とおぼしき人がメッセージやらMukeshの似顔絵やらを書いている。書いているがこうやって
手紙やらメッセージやら見せて相手を信頼させるのは、常套手段だ。特に感動したりそれで信用したりってことはない。

エアコンが効いていない車内は当たり前だが暑い。ペットボドルの水がどんどんなくなる
車の運転は荒い。アジアで車の運転は荒いのが普通だが、彼の運転は特別荒い。車を運転しながら
ヒンズー語でしょっちゅう怒っている。いかにも神経質そうな感じだ。
苦手かもしれん、このタイプ。

着いたのは「Pindy」というインド料理のレストラン。
中には、僕らのようにドライバ+観光客という組み合わせ人が多い。
ラッシーとタンドリーチキン、カレーとナンを適当に頼む。
Mukeshは裏で待っているといったのだが、とりあえず一緒に食おうと誘って同じテーブルについた。
周りをみるとドライバは裏で待っているのが普通みたいだ。きっとこいつの飯も僕が払うんだろうな。
カレーはやはり本場だけあって抜群にうまい。ラッシーもなかなかいける。
Mukeshとは特に会話はない。しばらくすると食事をあらかた食い終わったMukeshが
「俺は先に外に出て待ってるよ。ゆっくり食ってくれ」
といって外に出る。
話がないから先に出たのか、勘定を払う意思がないことを態度でアピールしたのか、おそらく後者だろう。
こういうのは最初が肝心なのにいきなり食事を振る舞うなんて失敗したか。

レストランを出るとクトゥブ・ミナールという塔へ。
さらにフユマーン廟、バハーイ寺院、インド門などを立て続けに訪れる。
海外ではどちらかというと街歩きが好きなので、こういういかにも観光ってのはどうも性に合わない。
性に合わないが、初インドなので一応こういうのもあったほうがいいとは思う。
どのポイントに行こうがMukeshは何も説明しようとしない、単にドライバーである。
ま、ガイドと言われてないからいいんだけども、Good Serviceとやらを見せてくれるんじゃないのか? 
それに。。。観光している間も、車に乗っている間も、だまされているんじゃないかという不信感は消えない。
鉄道のチケットはどこでもらえるのか聞いたが、3日後、アーグラで渡すという。
本当にチケットもらえるんだろうか。そもそも車で山奥に連れて行かれたら僕はなす術がない。

塔


一通り観光したあとで、デリーの宮殿ホテル、タージパレスへ向かう。
一人旅が好きなのだが、今は日本人に会いたい、そう思う。

27.jpg

32.jpg





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  1. 2007/05/20(日) 23:16:50|
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だまされてインディア 「Got cheated?」(4/22)

さてDTTDCでシャルムに鉄道のチケットがあるか尋ねる。
まずは、今日4/22から5/7までの希望の旅程を伝える事に。
「デリー→ジャイプール→アーグラ→カジュラホ→ベナレス→ブッダガヤ→カルカッタ」
というこちらの希望を伝えると、シャルムが旅程を手元のメモ帳に書き出す。
「まずデリー→ジャイプール、ジャイプール→アーグラのチケットがあるか聞いてみる」
どこかに電話するシャルム。ヒンズー語で何か話している。
「ウーン、デリー→ジャイプール、ジャイプール→アーグラのチケットはナイヨ」
やはりそうか。
「ただ、アーグラからサトナ、あ、サトナっていうのはカジュラホにいくときの鉄道の駅ネ、ここのきっぷまだ58席ある」
ふむ。
「サトナからカジュラホのチケットも78席、ベナレス→ガヤも80席、ガヤ→カルカッタの席もまだたくさんあるヨ
あのね、イマはインド、夏休みだからね、鉄道、そんな空いてないよ」
シャルムは来月、日本の山梨に短期で留学するという。また、いままで1年間、日本人を家にステイさせており、日本人にヒンズー語を
教え、自分は日本語を教えてもらっていたのだという。どおりで日本語がうまいわけだ。

「ダカラネ、」
とシャルムが言う。
「ジャイプールもアーグラも鉄道でいっても、結局リクシャーとか乗ったりしてお金かかるから、車でいったほうがイイヨ。
ドライバー付きの車で、ジャイプール、アーグラ行けば効率いいし、みんなそうしてるヨ。それに電車いまナイデショ?」
ナイデショって言われても困るのだが、実際鉄道がないと言われれば仕方あるまい。
ジャイプールというのはインドのラジャスタン地方の年で、ピンクシティで知られる観光名所。
砂漠がちな土地だが、建物がみんなピンク色をしているらしい。アーグラは言わずと知れたタージマハルがある都市である。
仕方ないのだが、帰りの飛行機はカルカッタから飛ぶ訳で、移動しない訳にもいかない。結構焦る。
「うーん、しょうがないね。その車の移動っていくらくらいかかるの?」
「OK、チョットマッテ、これ全部計算するとネ、588ドル」
「え、全部って?」
「アノネ、ジャイプール、アーグラの車のツアー、観光地も全部回れる。ジャイプール、アーグラのホテルもついてる。
これ、ホテルは宮殿ホテルっていってね。。。」
「いや、別にそんな豪華な宮殿ホテルじゃなくてもいいんだけど」
「デモ、これセットプライスだから、安いホテルに変えたりはできないヨ。でもどうして?せっかくインドキタカラ、
宮殿ホテル、トマルイイヨ。絶対」
「うーん、それであとは何が入ってるわけ?」
「ジャイプール2泊、アーグラ1泊、アーグラからカジュラホの鉄道のチケット、カジュラホからベナレスの鉄道のチケット、
ベナレスからガヤのチケット、ガヤからカルカッタの鉄道のチケット、これだけで588ドル」
588ドル。結構予想外の金額である。いままでアジア旅行は安い金額で楽しんだたのに、いきなり7万近くの出費。
っていうかこれ本当にそんなかかるのか?

「ちょっとさ、588ドルって高くない?」
「アノネ、ちょっと聞いて。少し前、これ540ドルだった。イマ、ドル安いから、580ドルにナッタ」
なんでこうも論点をそらすのがうまいんだろう。
「いや、為替がどうとかじゃなくて、絶対的に高いんじゃないかなーって思うのよ」
「そんなことないよ。ちょっとマッテ」
奥の部下に声をかけて資料を持ってこさせる。
「ホラ、ミテ。こうやってたくさんの人、僕のプランで旅行してるヨ」
ファイルにはパスポートのコピーとカードのレシートなどがたくさん。確かにたくさん契約しているが、それは彼らの話。僕には
何も関係ないんだけどなー。シャルムが続ける。
「これはハルカ。ジャパニーズガール。カワイカッタナー」
多くの日本人が契約しているところを見せて安心させるのは、海外の詐欺の常套手段じゃないか。あやしいな。なんだか。

「わかった。でもちょっと待ってよ。全部の鉄道がいくらかちょっと教えてよ。それ足して588ドルより安かったりするんじゃ。。。」
「アノネ、さっきもワタシ言った。これセットプライス、You know, ばらばらに金額出す、これはContractアルカラデキナイヨ」
いきなり英語混じりになるシャルム。込み入っているから英語でしゃべっているのか。動揺しているから英語なのか。
「アナタ、もう少し早く来てれば、今日からジャイプールイケタ。もう13時だから明日イクヨ。デリーはモウ観光したの?」
「いや、まだだけど」
「だったら、明日、午前、Complimentaryのツアーあげるヨ。で午後ジャイプール行けばイイヨ」
どんどん話を進めるシャルム。どうしてインド人ってこうも押しが強いのだろう。
「だけどさー、588ドルだぜ?やっぱ高いよ。なんでこんな高いの?」
「ワタシさっきも言った。これ昔は540ドルダッタ。高くないヨ」
30分くらいやりとりが続く。地球の歩き方を読みながら、本当に588ドルが妥当なのか確認してみる。
ジャイプール、アーグラの3日間のツアーの後ベナレスへ行き、またデリーに鉄道で戻るツアーが4万5千円とある。
それを考えると妥当なのか。
ああ、嫌だ嫌だ。なんで旅行に来て、ガイドブックみながら値段見て、おどおどしなきゃいけないんだ。
無職の時の旅行と違って、今は給料もらってるんだから、ケチケチしなくていいじゃないか。
実際移動距離も多いんだから、今までのアジア旅行でいくら安上がりに済んだといっても、インドで同じようにいくとは限らないしさ。
588ドルなんて無駄遣いしてすぐ使っちゃうじゃないか。いつも。
こちらの迷いを見透かすように、シャルムがぴしゃりと一言。
「で、どうする?これ行くの?、ヤメルノ?」

ちょっと待てよ。ここDTTDCだろ?政府系の機関だろ?
なんでこんな商売熱心なんだよ。断ってもいいはずだ。しかし断ればまたデリーの街に放り出される。
時間はどんどん経っていく。カルカッタまでたどり着けなかったらどうする?

「Okay, I’ll take it.」

契約しちゃったよ。だまされてるの?これ。








  1. 2007/05/20(日) 22:12:10|
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